12の時制:未来を表す
時制の中で一番ややこしいのが未来だと思います。未来形という言い方をしますが、形は現在進行系や現在形なのに未来を表している場合もありますし、自分の意思に関係あるかないか、アレンジ済みかどうかなどによって言い方が違う場合があるからです。また、別の言い方をしてもほとんど意味が変わらない場合もあります。
どちらでもいい場合、相手はどちらで言うかわかりませんので、フレキシブルに受けとめるようにするといいと思います。
ここでは、「willはどういう時に使い、be going toはどういう時に使う」という説明ではなく、「この場合はこれを使う」という考え方で8つをご紹介します。
1. すでにアレンジした事
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現在進行形が自然
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be going to もOK
いつ、どこで、誰と、何時に何をするかなど、すでにアレンジ済みの事に使う。カレンダーに詳細を書き込めるような場合に使うという説明をする場合もあります。
I’m playing tennis tomorrow. どこで、誰と、何時にテニスをするかなどアレンジ済み
What are you doing this evening? この疑問文は、友達と食事をする、コンサートに行くなど、すでに決まっている予定があるかを聞いていて、「テレビでも見ようかなと思っている」というよう場合は、「特に何も予定はない」ということになります。
現在進行形とbe going to のどちらを使っても、ほとんど意味の違いはない場合も多い。
Are you seeing Jane next week?
Are you going to see Jane next week?
上記2つにほとんど違いはない。
また、すでにアレンジした事には普通willは使いませんが、Formalなスタイルでイベントの詳細を言う時にはwillを使います。
Who’s chairing the meeting tomorrow?(普通の会話)
The meeting will begin at 8:30 a.m. (フォーマルに詳細を伝えたい時)
2. すでにプランしたこと
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be going to(日常会話ではこちらが多い)
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will
そうしようと決めて、そうするつもりにしているが、まだアレンジはしていないという場合。
I’m going to play tennis at the weekend.
Are you going to apply for that job?
What am I going to wear for the party?
I’m not going to stay up late tonight. I’m tired.
上記は全てwillもす使えますが、会話的なのは上記の 'be going to'の方です。
メインの動詞がgo/comeの場合、be going toを使うことは少なく、その代わりに現在進行形を使います。
I’m going to York next week. (I’m going to go to York... はまれ)
Rob is coming to visit us for the weekend. (Rob is going to come to visit…はまれ)
3. Offerする時やその場で決めた時
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will
例えば、ドアのベルがなった時、’I’ll get it.’と言うのも「私がでるよ」とOfferしていて、ベルが鳴ったのを聞いってその場で自分が出ると決めた事なので、「Offerする時」と 「その場で決めた時」は近い意味になる場合があります。
A: Did you turn the oven off?
B: I’m not sure. I’ll go and check.
A: Could you let me know the details?
B: OK. I’ll email you tomorrow.
以下で will/be going toの意味の違いを比べてみて下さい。
AさんがThe windows need cleaning. と言った時のBさんの答え:
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Do you think so? I’ll do that tomorrow.
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I know. I’m going to do that tomorrow.
1は、窓の掃除が必要だと聞いて、Bさんは「そう?じゃ明日掃除するね」と、その場で自分が明日掃除すると決めて、私がやるとOfferしています。
2は、Aさんに言われる前から窓の掃除が必要だと思っていて、明日掃除するつもりにしていた(プランしていた)という意味です。
以下も似た例です:
AさんがIt’s Helen’s birthday next week. と言った時のBさんの答え:
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Really? I’ll send her a card.
-
I know. I’m going to send her a card.
4. 予想(こうなるだろうと思うこと=Prediction)
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will
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be going to (informal)
以下の例のように、willとbe going toは意味にほどんど違いはない場合が多々あります:
I think the weather will be nice later.
I think the weather is going to be nice later.
ただ、この意味の時には、willを使うのが無難だという意見もあるようです。
この意味(Prediction)でwillとよく一緒に使われる単語と例文:
I’ll probably come home early this evening.
I expect you’ll pass the exam this time.
I imagine the beach will be busy this weekend.
I’m sure you’ll be fine.
I bet Jerry won’t be happy with this. (Informal)
I think Sue will love this chocolate cake.
I reckon Libby will be annoyed with the result. (Informal)
I don’t think they’ll call me today.
I wonder what will happen next.
疑問文の時は think やreckonをよく使います。
When do you think Mike will come home?
5. 今起こっている事や状況から判断しての予想
今の状況からして明らかに起こるだとうという時。
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be going to (willは使わない)
テーブルの上にブルーベリーなどの何か丸いものを落とし、それが転がってそのままだとテーブルから床に落ちると思った時に「あ~、落ちる落ちる!」というのもこの言い方です;
It’s gonna (= going to) fall, it’s gonna fall!
6. Timetable, programなど
電車、バスなどの公共の乗り物や映画・演劇などの未来の時刻やスケジュールを言う時。
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現在形
The train leaves at 8:25.
What time does the play finish?
セールの期間のように、スケジュールが決まっている場合でも、willを使う場合もありますが、変えられない事、しっかり決まっている事は現在形を使う場合がほとんどです。
The sale finishes on Sunday
The sale will finish on Sunday. のどちらでもOK。
The sun sets at 17:52 today.(自然)
The sun will set at 17:52 today.(めったに使わない)
人のスケジュールでもタイムテーブルのようにしっかり決まっている場合は現在形も使え、will, be going toも使える。
Mark starts university next week.(Mark will/ is going to start...とも言う)
What time do you finish work this evening?(What time will you/are you going to...とも言う)
ただ、個人的な(アレンジ済の)予定の場合は進行形が自然:
I’m meeting Tom tomorrow.
7. Permanent future situations
将来の状況を言う時
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be going to
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will
We’re going to/will have a utility room in our new house.
Some rare species are going be/will be extinct in the future.
8. 可能性あり
「かもしれない」も、未来のことなのでご紹介しておきます。
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might
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may
I think I’ll take an umbrella with me. It might/may rain.
Don’t make any noise. We might/may wake the baby up.
Janet is not feeling well. She might/may not go to work tomorrow.
might と mayはどちらも同じ意味です。
最後に、Shallについて。
ShallはWill と同じ意味で使われる場合がありますが、主語がI かweの時だけしか使えません。日常会話で、shallを聞くこともありますが、自分で話す場合は、shallは使う必要はないと思います。
また、ここでは、シンプルな文章で未来を表す場合のみをご紹介しました。仮定法で未来を表す場合やafter/beforeと一緒に使う場合については、別の機会に触れたいと思います。