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Oh, no!の発音は「オーノー」じゃないの?

Updated: Aug 27, 2023

Noという単語は、基礎の基礎で誰でも知っている単語ですよね。そこで問題です:’no’は長母音の/nɔː/か二重母音の/nəʊ/のどちらの発音でしょう?


カタカナだと、「ノー」と伸ばしますが、正しくは、二重母音で発音します。


「ノー」と言っても通じますが、できれば正しく発音したいですよね。ちなみに’oh’も、二重母音/əʊ/ですので、'Oh, no!'の発音は/əʊnəʊ/です。


この/ɔː/と/əʊ/のスペリングと発音の関係と発音の注意点は後半でご紹介しています。まずは次の問題で、長母音/ɔː/と二重母音/əʊ/の違いをどれくらい知っているか試してみて下さい。


問題


次の単語は、/əʊ/か /ɔː/のどちらの発音でしょう?

母音が2つ以上ある単語は、赤い部分の音を考えてください。

答えは問題のあとにあります。


o (アルファベット)

saw(seeの過去形)

bought(buyの過去形)

OK

ball

go

caught(catchの過去形)

coast

only

hope

August

court(テニスコート、法廷)

post

autumn

raw(生の)

daughter

straw

sold(sellの過去形)

automatic

cold

law

fork(食器のフォーク)

follow

show

jaw(あご)

open

know

goal

control

strawberry

auction

download

toast

audience

doughnut

Paul

won’t

coke(コカ・コーラ)

suppose

draw

sew(縫う)

close

cause

throw

hold

talk

low

coat

most

pork


答え


/əʊ/と発音する単語


o:長母音で発音するとor (strong form)かawe /ɔː/になる

OK

go:長母音で発音するとgore /gɔː/

coast

only

hope

post

sold

cold:長母音で発音するとcalled/kɔːld/

follow

show:長母音で発音するとsureかshore/ʃɔː/

open

know:長母音で発音するとgnaw/nɔː/「グノー」ではありません

goal:長母音で発音するとgall /gɔːl/

control

download

toast

doughnut

won’t

coke:長母音で発音するとcork/kɔːk/(コルク)

suppose

sew:長母音で発音するとsaw/sɔː/

close:長母音で発音するとclaws/klɔːz/ 

throw

hold:長母音で発音するとhauled /hɔːld/

low:長母音で発音するとlaw/lɔː/

coat:長母音で発音するとcaught かcourt /kɔːt/

most


/ɔː/と発音する単語


saw:二重母音で発音するとsew /səʊ/

bought:二重母音で発音するとboat /bəʊt/

ball:二重母音で発音するとbowl /bəʊl/

caught:二重母音で発音するとcoat /kəʊt/

August

court:二重母音で発音するとcoat /kəʊt/

autumn

raw:二重母音で発音するとrow /rəʊ/

daughter

straw

automatic

law:二重母音で発音するとlow /ləʊ/

fork:二重母音で発音するとfolk /fəʊk/

jaw:二重母音で発音するとJoe(人の名前)/dʒəʊ/

strawberry

auction

audience

Paul:二重母音で発音するとpoleかpoll /pəʊl/

draw

cause

talk:二重母音で発音するとtoke /təʊk/

pork:二重母音で発音するとpoke /pəʊk/


いかがでしたか?


全問正解の方:Yay! 素晴らしい!


間違えたものがあった場合、今後意識して覚え直して下さい。

以下、覚え直すのに役立つ、スペリングと発音の関係も参考になると思います。


スペリングと発音の関係


「このスペリングの場合は必ずこの発音」というのはほとんどないのですが、「このスペリングは、この発音の場合が多い」というのはありますので、次に5つご紹介します。


1. 最後のスペリングが ‘o’ の場合、/əʊ/と発音する


例:go, no, so, tomato, potato, avocado, Chicago


doは/du:/と発音しますが、最後が’o’で、「オ」かな?と思ったら、/əʊ/と発音する場合がほとんどです。


2. マジックeの場合/əʊ/と発音する


スペリングが、o +子音+eで終わる単語のoの部分は、/əʊ/と発音する場合が多い。ただし、子音がrの場合は/ɔː/になる場合が多い。


例:close, hope, poke, whole, hole, pole, joke


子音がrなので/ɔː/と発音する例:bore, sore, core, pore


move /mu:v/, love /lʌv/のように例外も沢山ありますが、/ɔː/か/əʊ/かを迷ったら、ほとんどの場合/əʊ/です。


3. orのスペリングは/ɔː/と発音する


例:pork, fork, airport, cork, north, morning, sort


4. au, awのスペリングは/ɔː/と発音する


例:August, automatic, audience, auction, saw, law, straw, draw


5. ought, aughtは/ɔː/と発音する


例:thought, ought, bought, caught, taught


最後にtがない場合は、別の発音になるので注意して下さい。

例:though /ðəʊ/, tough /tʌf/, laugh /lɑːf/


発音の注意点


長母音/ɔː/と二重母音/əʊ/の違いを出すのは難しくありません。最初の音(/ɔ/と/ə/)は違う音ですが、どちらも日本語の「オ」のように発音しても通じますし、それぞれの細かい発音方法を書くと長くなるので、ここでは省略します。


ただ、意識しないと、/ɔː/とのばして発音しているつもりでも、次の音を発音するために、無意識に途中で口の形が変わってしまい、二重母音/əʊ/に近くなることがあります。


また、二重母音/əʊ/を発音する場合、最後にしっかり唇を丸めるのを忘れないで下さい。そのくせをつけておくと、/əʊ/の次に母音がある場合、その間に入る微妙な/w/の音が自然に発音できます。


例:

Go away. /gəʊʷəweɪ/


残念ながら、/ɔː/と/əʊ/の発音の違いがカタカナに反映している場合が非常に少なく、二重母音の/əʊ/は、のばす音のように表記されることが多いので、カタカナを信じないようにして下さい。


そして、この機会に正しい発音を覚え、/ɔː/と/əʊ/の違いを意識するようにしていただければ嬉しいです。


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