日本語でも、助詞(てにをは)が違うだけで、全く違う意味の文章になるのと同じように、英語も単語や語順が少し違うだけで、意味が全くちがうものがたくさんあります。
以下の9つのペアの意味の違いわかりますか?
1. I’ll leave it to you.
I’ll leave you to it.
2. He’s gone away.
He’s going away.
3. She’s been to Paris.
She’s gone to Paris.
4. He’s stopped smoking.
He’s stopped to smoke.
5. I’ve had my hair cut.
I cut my hair.
6. Throw the ball to Mike.
Throw the ball at Mike.
7. Pass me the pen, please.
Pass me a pen, please.
8. She likes wine more than me.
She likes wine more than I do.
9. He’s interesting.
He’s interested.
意味の違い
1. I’ll leave it to you.
あなたに任せます。
I’ll leave you to it.
今何かをしている人に、「どうぞ続けて下さい」と言う決り文句的な表現。
I’ll go away and let you continue with what you are doing.という意味。
2. He’s gone away.
彼はどこかに行って今ここにいない。
He’s going away.
彼は旅行などに出かける予定。
3. She’s been to Paris.
彼女はパリに行ったことがある(今パリにはいない)。
She’s gone to Paris.
彼女はパリに行った(パリ向かっているか、すでにパリにいて今ここにいない)。
4. He’s stopped smoking.
彼は、タバコをやめた。
He’s stopped to smoke.
彼は、タバコを吸うために(何かを)やめた。
立ち止まったかもしれないし、何かしていたことをやめたかもしれない。
5. I’ve had my hair cut.
誰かに髪の毛を切ってもらった。
I cut my hair.
自分で髪の毛を切った。
6. Throw the ball to Mike.
Mikeがボールを受ける態勢になっている。
例えば、野球で一塁手がボールを受けた時に、次にどこに投げればいいか迷っていて、その人にMikeに投げるように言っている。
Throw the ball at Mike.
Mikeはボールには関係なく、受ける態勢にもなっていない。
どちらかと言うと、Mikeを的に、Mikeにボールをぶつけるように言っている感じ。
toとatの違いで思い出す歌が「Everybody’s talkin’」です。かなり古いですが、ダスティン・ホフマンも出ている「真夜中のカーボーイ」というアメリカ映画の主題歌です。
talkとくれば次にくる前置詞はtoと覚えている方が多いと思いますし、辞書にもtalk toやtalk withなどと載っています。でも、この歌は、「Everybody’s talkin’ at me」という歌詞で始まるんです。辞書にはtalk atは載っていません。
この歌詞のatから、me(この人)はinvolveせずに、みんなが、この人にとってはどうでもいいような事を勝手にこの人に喋っているのかな?などの状況が浮かんできます。また、少し攻撃されている感じもなくはないです。こういう言い方はあまりしませんが、歌詞や、皮肉っぽく言う時などに使われる可能性はあります。
7. Pass me the pen, please.
そこにペンが1本しかないなど、相手の人がどのペンかわかっている時。
Pass me a pen, please.
いくつかペンがあり、その中のどれでもいいのでとってほしい場合。
8. She likes wine more than me.
彼女は、私よりワインのほうが好き(私とワインのどちらを選ぶと言われたら、
ワインを選ぶ)。
She likes wine more than I do.
彼女は、私よりワインが好き(彼女のワイン好き度が私より高い)。
9. I’m interesting.
私は、面白い(物知り、個性的などで興味深い)人だ。
普通、自分では言わないと思いますが・・・。
I’m interested.
私は、興味がある。
例えば、「明日のSimonのパーティに行くの?」と聞かれた時の答え。
いかがでしたか?違い、全部わかりましたか?
この他、以下のブログでも微妙な違いで意味が変わるペアをご紹介しています:
イギリス英語の発音とリスニング力アップに特化したレッスンが好評。
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