ウィンブルドン・テニスの季節。先日TVで観戦中、サーブの外れ方がかなり大きくてアウト(Fault)になったとき、「It was way out.」とつぶやいている自分に気づきました。これまで、無意識に使っていた「way」ですが、この機会に少し深く考えてみます。
サーブが、「すごく外れている」と思って言ったのですが、「すごく」と強調しているという意味では、「very」とうい単語が一番先に頭に浮かびます。似ている気もしますが、例えば:
It was very nice. とは言えます、It was way nice. とは言えません。
It was way nicer. とは言えますが、It was very nicer. とは言えません。
違いが気になったので、ここでは「way」と「very」の使い方をご紹介します。
Wayの使い方
1.距離、時間などの度合いが大きい
はじめに書いたサーブの外れ方が大きいのがこれです。
It was way out. (テニスのサーブ)
I met him way back when we were kids. (long time agoの意味)
I was way behind schedule.
2.比較級やtooを強調するとき
比較級、tooを強調する時「very」は使えません。この使い方の「way」は口語的なので、フォーマルな会話や文章ではほとんど使われませんが、普通の会話ではよく耳にします。「much」でも強調できます。
It was way easier the second time.
She drives way faster than I do.
This is way too big for a carry-on bag.
Wayを使わない
1.形容詞や副詞を強調する時
形容詞・副詞は「way」ではなく「very」や「extremely」などで強調します。
It was very easy.(It was way easy.とは言わない)
She drove extremely fast. (She drove way fast.とは言わない)
*上記2番にあるように、形容詞・副詞でも比較級は「way」も使えます。
2.最上級
最上級では「way」が使われることはほとんどありません。最上級の強調については、次の「veryの使い方」をごらんください。
Veryの使い方
1.形容詞を強調
It was very nice.
I’m very hungry.
They’re very beautiful.
2.副詞を強調
He speaks very fast.
The parcel came very quickly.
She cycles very safely.
3.「best」や「worst」を強調
「best」と「worst」は「very」や「by far」でも強調できます。
This is the very best offer out there. or This is by far the best offer out there.
It was the very worst result. or It was by far the worst result.
Veryを使わない
形容詞か副詞を強調したい場合でも、「very」を使わない場合があります。
1.mostを使う最上級
「most 〜」の最上級は「very」ではなく「by far」で強調します。
This is by far the most beautiful painting I own.
He is by far the most intelligent person I know.
2.比較級の強調
比較級を強調したい場合「very」ではなく、「much」「a lot 」「way」などを使います。
It was a lot nicer than the other one.
He speaks much faster than I do.
Her IQ is way higher than average.
3.「とても・すごく」という意味が含まれている単語
「very」が形容詞や副詞を強調できる度合いは、reallyやabsolutelyほど高くありません。このため、excellent (extremely good), horrible (very bad), huge (extremely large)のように、すでに「とても」の意味がある単語を強調する場合「very」では強調しきれない感があり、普通「very」は使いません。
The view from the room was absolutely stunning. (very stunningとは言わない)
The film was really awful. (very awfulとは言わない)
4.dead
「dead」は、亡くなってしまったか、生きているかのどちらかで、度合いはないので普通「very」は使いません。「married」もそうですが、これは上記3番の「-ed」で終わる動詞の前にも当てはまります。
イギリス英語の発音とリスニング力アップに特化したレッスンが好評。
Zoomレッスンなので、世界中どこからでも受講可能です。
興味がある方はお気軽にお問い合わせ下さい。
Comments