top of page

「スルーする」を英語で言うと&throughの意味と使い方

Updated: Aug 27, 2023


私が日本にいた頃にはなかった、「スルーする」という表現、数年前どこかで読んで驚いた印象が強く残っています。前後関係から「無視して下さい」という意味だとわかりましたが、英語のthroughとはぜんぜん違う意味なので、最初はしっくりきませんでした。


日本語の「スルーする」と同じ意味だと思って使ってしまわないように、ここでは、「スルーする」は英語では何というか、そして英語のthroughの意味や使い方、そして例文をご紹介します。


「スルーする」を英語で言うと・・・


throughは「通り抜ける」などと訳されるため、素通りする感じがあって日本語の「スルーする」になったのだと思いますが、「通り抜ける」には、中に入る必要があるので、全然素通りしていません。


何かについて、重要ではないなどの理由で「スルーしておいて」、「スルーして下さい」という場合:


(Just) ignore it.

Don’t worry about it.


となります。


「(私だったら)スルーする」というニュアンスで


I would ignore that.

I wouldn’t worry about that.


などとも言えます。


無視するのは、it や that だけではなくme, her, him, themなども使えます。


また、少し重い/硬い/フォーマルな感じを出したい場合はdisregardという単語もあります。


例:

Diane completely disregarded my advice.



英語のthroughの意味・使い方


ドライブスルー(drive-through)(英語なので正しい使い方です)は、そのお店の敷地内に入って中をとおりますよね。日本語の「スルーする」の意味で「無視」すると、そのお店を素通りすることになり、何も買えなくなってしまいます。


このように、throughは中を通っている感じの単語で、throughできるものは、場所・エリア、建物、物(ドアなど)、人混みなどかき分けられる物などなど、さまざまです。


ほとんどの場合「入る・その中を通る・出る」という動きがあります。ただ、throughは動詞ではないので(前置詞・副詞・形容詞だったりします)、どのような動きで通り抜けるかの動詞が必要です。


例:

walk through 歩いて通り抜ける

come through 何かを通り抜けてこっちに来る


以下に、具体的な意味と例文を5種類ご紹介します:


1. 物や建物を通り抜ける


通り抜ける物の厚さが薄いもの(ドアなど)や長さがとても短い場合もあります。


例:

This straw is no good. The drink doesn’t come through it.

The thieves seemed to have got in through the window.

The train went through a long tunnel before reaching our station.


何かを壊したりして通り抜ける場合もあります。


例:

A ball went crashing through the greenhouse.


2.  場所・エリアに入り、中を通って出る


その場所を通って別の所に行くときに使う場合が多い。


例:

Lauren passed through London on her way to Windsor.

A train went through the station without stopping.

We took a shortcut through the park.


3.  かき分けて通り抜ける


人や障害物などで通りにくい所をかき分けて行く感じ。


例:

I pushed my way through the crowd to get to the exit.

We found a gap in the hedge and squeezed through it.

We zig-zagged through the traffic.


4. ある時間や期間の間ずっと


「その時間や時期に入る・その中を通る・出る(終わる)」考えると、これも「通り抜ける」というイメージにつながります。


例:

Justin went through a tough time last year.

The mild weather continued through the winter.

I slept through the flight to Japan.


5. 終える・終わる


中を全部通り抜けて外に出るということは、今までいた状況から脱出する(=終わる)という感じがし、finishに近い意味でも使われます。


例:

I had enough! I’m through with Sam. (お付き合いをやめる)

I’m through with all your nonsense.


最後の文章は、相手のばかげた話や行動に付き合うのをやめる、「もう付き合っていけません」のように言いたいときに使えます。


例文を見ると、色々なものをthroughできるだけではなく、どんな動き(動詞)でthroughするかも様々だとおわかりいただけると思います。


今後、throughという単語に出くわしたら、通り抜けている様子を想像して意味を感じてみて下さい。


イギリス英語の発音とリスニング力アップに特化したレッスンが好評。

Zoomレッスンなので、世界中どこからでも受講可能です。

興味がある方はお気軽にお問い合わせ下さい。

47 views

Comments


bottom of page