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シャッターチャンスは通じる?和製英語に要注意!

Updated: Aug 3, 2020


普段 何気なく使っているカタカナの言葉、英語だと思って使ったら、通じなかったという経験はありませんか?


カタカナ発音をしてしまって通じない場合もあるかも知れませんが、英語ではそんな言い方をしない、すなわち和製英語の可能性もあります。

先日実際あった話ですが、カメラや写真が大好きなイギリス人と結婚した日本人の友達が、自宅の庭にすごくきれいな蝶が羽を広げていたので「シャッターチャンス!」と言ったら、ご主人の頭の上に、はてなマークが10個ほど浮き上がっているのが目に見えるくらい、不思議そうな顔をされたそうです。

そこで今回は、和製英語についてのお話です。

5つの和製英語(または英語と日本語で意味が違うもの)についてのお話の後に、和製英語とその英訳リストを加えました。よろしければ参考にして下さい。

1. シャッターチャンス

英語では、これと同じ意味の単語や表現はなく、「これ写真に撮ったらいいのができるよ」のような意味のIt would make a good photo. や、「きれいな景色だね」などと言ってから、You should take a photo. と言うなど、文章で表現します。

「photo opportunityじゃないんですか?」というご質問をいただいたこともありますが、これは政治家などが「ここで写真を撮られて新聞に載ったら評判が上がりそう」という場面で使われ、日本語で言うシャッターチャンスとはちょっと違います。

例えば、政治家が自然災害地などに行き、そこで小さな子どもが嬉しそうにその政治家に歓迎の花束をわたしたら、その瞬間がその政治家にとっての「photo opportunity」と言うことになります。この表現は、Photo opと省略される場合も多いようです。

シャッターチャンスは、写真を撮る人にとってのチャンスとして使われる事が多いと思うのですが、photo opは撮られる側のチャンスです。

2. シュークリーム

私がイギリスに来た当時、シュークリームと言って、友達に靴クリームを想像させてしまった経験があります。「確かにそう聞こえる!」と思って自分でも笑ってしまいました。

英語では、シュークリームはcream puffと言います。ただ、イギリスではこのcream puffはそれほど一般的ではなく、cream puffって何?という人もいます。

また、cream puff はシュークリームの皮(choux pastry) ではなく、puff pastryを使っている物もあるようなので、cream puffイコール日本のシュークリームと全く同じとは限らないようです。

3. ナイーヴ

日本語のナイーヴは、繊細というような意味で使われると思いますので、英語ではsensitiveが近いと思います。


英語のナイーヴ(naive)は、「経験不足などから人の言うことを何でも信じてしまう」のような意味で、innocentの意味があるので、子供に言う場合は、まだ世の中の事を知らなくて無邪気で純粋という感じになりますが、大人に、ナイーヴと言うのはほめ言葉ではありません。

大人にnaiveを使う例は・・・:

Don’t be so naive. She just wants your money.

お金目当てによってきた女性に本当に好かれていると思っている人に言える文

It would be naive to assume that you’ll be slimmer after taking these pills.

痩せ薬だけ飲めば痩せると信じている人に言うかも知れない文

4. メタボ

私自身、metabolic syndromeの略がメタボだと最近知りました。metabolic syndrome は英語ですが、それほど一般的に使われる言葉ではなく、知らない人も多いようです。ということは、もちろん、メタボと言っても通じませんし、metabolic syndromeと言っても分からない人もいます。

このように、その単語がイギリスなどの英語圏では誰でも知っている単語ではない場合、それが(この場合メタボが)何かを説明しなければいけなくなります。単語力も重要ですが、説明力の方が重要だと思うのはこのような場合です。

ちなみに、NHS (National Health Service) のウェブサイトには、metabolic syndromeは、the medical term for a combination of diabetes(糖尿病), high blood pressure(高血圧) and obesity(肥満)とありました。

イギリスでは、肥満の人のほうがCovid-19の症状が強く出る確率が高いことがわかり、夜9時前はTVやオンラインで糖分や脂肪が多い食べ物の広告をしてはいけなくなるなど、肥満対策の法律などが最近発表されました。主なものは以下ですが、興味がある方はPress releaseで確認できます。

5. スキンシップ

ネイティヴ(英語のブログを書いてくれているSteve)に、「スキンシップってなんだと思う?」と聞くと、答えは「???」でした。

英語にすると、Physical contactが近いと思うのですが、これは、ただ単に肌の触れ合いという意味になります。日本語のスキンシップは、肌の触れ合いによって親近感を深めるという意味で使う場合が多いと私は勝手に思っています。

そこでSteveに、日本語のスキンシップは肌の触れ合いによって親近感を深めるという意味だと説明すると、「いい言葉だね」’I like it’という反応が返ってきました。

このように、英語で近い単語を見つけるより、意味を説明した方がより理解が深まると思うので、説明力をつけるのはやはり重要だなと思います。

とは言え、単語を知っている方が便利な場合が多いので、 和製英語(または、和製外来語)とそれを英語でどう言うかのリストを作りました。

英語ではないものには(外来語)と書いてあります。

和製英語(和製外来語)リスト


あ行

アイスキャンディー ice lolly

アイスコーヒー iced coffee

アイスティー iced tea

アイドル(歌手) pop star が近いかな?

アクセル accelerator

アクセント stress

accentとも言いいますが、発音・音声学ではstressが一般的

アプリ app

アポ appointment

アルバイト(外来語) part-time job

アルミホイル foil

アンケート survey

イメチェン makeover

ただしmakeoverは髪型も洋服も・・・と大きな変化の時に使う

髪型を変えただけなどの場合は、fancied a changeなど

インターホン intercom

ウォシュレット bidet(ウォシュレットは商品名)

エキス essence

エステ facial, beauty salon, aesthetic

OL office worker  

ですが、I’m an office worker. は一般的ではなく、

I work in an office. と言ったり、職種(I'm a receptionist.)

または、業界(I work for a bank.) をいう方が一般的

オーダーメイド tailor-made, especially made

オードブル(外来語) starter, appetiser

オープンカー convertible

オープンカフェ sidewalk café 野外での食事はalfresco

オルゴール(外来語) music box

か行

ガードマン security guard

ガソリンスタンド petrol station, service station

カッター craft knife

カフス cufflinks

ガムテープ duct tape

カメラマン photographer  

cameramanは英語ではテレビや映画のカメラの方

カンニング cheating, copying

カンパ(外来語) contribution, chipping in

ケースバイケース it depends

ゲームセンター arcade

キーホルダー key ring

ギプス(外来語) plaster cast

クーラー air conditioner

クラクション horn

クラッシック(音楽) classical music

クレーム compliant

コーラ coke

コーラス choir /kwaɪə/

ゴール(マラソンなどの)finish line

コインランドリー launderette

コック(料理人)  cook /kʊk/, chef

ココア hot chocolate

CocoaもOK。でも発音は/kəʊkəʊ/でココアパウダーから作る

hot chocolateはチョコレートから作るものだそうです

ゴム rubber  輪ゴムは、rubber band, elastic band

コンセント socket  アメリカではoutlet

コンビニ corner shop 

コンビニとはちがいますが、一番近いのはこれだと思います

コップ ガラスのコップ:glass、プラスチックのコップ:plastic cup、

紙コップ:paper cup、コーヒー・紅茶用のコップ:cup

さ行

サービス(無料の意味) free, gratis

サイン 契約書などのサイン:signature

有名人にもらうサイン:autograph

サインペン felt-tip pen

サボテン(外来語) cactus

サラリーマン office worker, businessman

I’m a businessman. は言うかも知れませんが、

I’m an office worker.と言う場合は、少なく、

I work in an office. か、I’m a receptionistなどの職種か、

I work for a bank. などの業種をいう場合が多い

サンダル sandals  鼻緒付きのものはflip flops

ジョッキ(ビールの) beer mug

ショートカット short hair(cut)

シール sticker

ジャージ track suit

シャーベット sorbet /sɔːbeɪ/

ジャンル genre /ʒɒnrə/, style

スキルアップ improve skills

スタイル(体の) figure

ステンレス stainless steel

ストッキング tights 

日本語ではタイツは厚手の物ですが、薄手のものもtightsで、

stockingは、脚だけしかカバーしないもの

ズボン(外来語) trousers

セーター jumper

セロテープ sticky tape,

Sellotapeはイギリスの商品名なのでイギリスでは通じます

た行

ダース dozen

タイツ tights(薄手の物もtightsなので、tights=厚手とは限らない) 

タッパー Tupperware

タレント 職業(comedian, actor)をいう場合がほとんど 

celebrity は有名人のことなので、タレントも含め、

作家やスポーツ選手など幅が広い

ダンボール cardboard

ティッシュペーパー tissues

テーマ topic, theme /θiːm/

デマ(外来語) fake news

rumourも近い場合もありますが、rumourは本当の事かも

知れないので、デマとは違うかも・・・

トイレ toilet, ladies, bathroom, looなど 

デパートなどで、トイレはどこか聞く場合、

男性はWhere are the toilets? でいいと思いますが、

女性はWhere are the ladies? の方がいい感じ

ドライヤー hair dryer

トランプ(ゲームに使う)cards

トレーナー sweat shirt

な行

ネクタイ tie necktieもOKですが、tieが一般的

ノースリーブ sleeveless

ノートパソコン laptop

ノルマ quota

ノンアルコール alcohol free

ノンシュガー sugar free

は行

ハンドル steering wheel

バーゲン sale  bargainは「安い(お買い得)」の意味

パーカー hoodie

バイキング(食べ放題)all-you-can-eat

パジャマ pyjamas

パン(外来語) bread

パンク puncture

パンツ(下着) underpants

イギリスでは女性用はknickers /nɪkəz/ともいう

ビーチサンダル flip-flops(鼻緒付きサンダル)

ピエロ(外来語) clown

ビニール袋 plastic bag

ピーマン(外来語) green pepper

ビラ(広告) flyer

ピンセット tweezers

フライドポテト chips, French fries

プリン crème caramel

フロント(ホテルの) reception

ペアルック matching (outfit)

ベテラン experienced, expert

veteranも使うが日本語のベテランほど広い意味では使わない

ペットボトル plastic bottle

ベビーカー pram, buggy

ベランダ balcony

veranda とも言うが普通verandaはground levelにある

ペンキ paint

ホイル(アルミホイル) foil

ホームページ website

ボールペン ballpoint pen

ポスト postbox

ホッチキス staplers

ホットケーキ pancake 

日本のホットケーキはアメリカン・スタイルのpancakeで、

イギリスの物はもっと薄っぺらい

ま行

マイペース my own pace, taking my time

マニキュア nail polish

マフラー scarf

マスコミ media

マラソン running race, marathon

marathonは42.195kmのレースのみに使う

マンション flat, block of flat, apartment

英語のmansionは、かなり大きな家、豪邸

ミキサー blender

ミシン sewing machine

ミス mistake

ミルクティー tea with milk, milky tea

メイク make-up

メリットとデメリット pros and cons

モノクロ monochrome, black & white

や行

ヤンキー hooligan, tearaway

ヤンキーってまだ言うのかな?と思ったのですが、

や行がないのもさみしいので・・・ 

ヤンキーが、ちょいワルという意味だとしてそれに近いのは、hooligan:大声で叫んだりケンカしたりして迷惑をかける人、tearaway:(イギリス英語)態度が悪くてルールを守らない若者という感じ


ら行

ライブハウス venue

ラップ(台所で使う) cling film

リストラ made redundant, redundancy

redundancyは、restructure や仕事が減った結果の解雇で、

イギリスでは珍しくなく、redundancyを2−3回経験したという

人も少なくありません

リュックサック rucksack/rʊksæk/, backpack

リンス (hair) conditioner

ルーズ(時間に) not punctual

She’s never on time. She’s always late. など、

文章で言う方が一般的

レジ till, till point

レジ係はcashier、銀行の窓口もcahierと言う

レンジ microwave (oven)

レンガ brick

レントゲン x-ray

わ行 

ワイシャツ smart shirt, business shirt, dress shirt

ワクチン vaccine /væksiːn/

ワンピース dress

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