不定冠詞a/anを使う場合

冠詞の使い方Part 2は、不定冠詞a/anについて。どういう時に不定冠詞を使うかとその例外をまとめました。

Parts 1, 3, 4も参考にしてください：

Part 1：冠詞の使い方：基礎

Part 3：定冠詞theを使う

Part 4：冠詞を使わない：無冠詞

不定冠詞a/anを使う場合

不定冠詞a/anは一般的に言うと、数えられる単語で、特定のもの/人のことを言っていない場合や、どれ/誰のことなのかわからない場合の単数形に使いますが。ここでは、この説明だけでは足りないのでは？と思うものをご紹介します。

定冠詞theに比べると、ルールは少なめです。

1．その名詞が何か言う時、典型的な物を言う時、数えられる単語にはa/anを使う。

An apple is a type of fruit.

appleとは何かを言っている

A garden is there to give you pleasure and relaxation.

典型的な庭の役割を言っている（庭全てではない）

注意：一般的な意味の場合、複数形で冠詞なしで使うとされています（例：I like apples.）。詳しくは「冠詞を使わない場合」の１番をご覧ください。

2．there + be (there is, there areなど)の後に来る名詞は、英語では不特定のものや人のことだと考えるので、単数の場合a/anを使い、複数の場合、冠詞やmy, your, etc.は使わない。

There was a man called Ben.

There’s a book on the desk. （複数の場合There’re pens on the desk. ）

3．風邪、頭痛

I’ve got a cold.

I’ve got a headache.

注意：toothache, earache, backache, stomachacheは、イギリス英語ではaは使わないと文法書などには書いていますが、実際ネイティヴは使っても使わなくてもどちらでもいいと思っている人が多いようです。アメリカ英語ではいつもaを使います。

4．…につき、…あたりの意味で使う。

I usually go to the gym twice a week.

He was driving at 50km an hour.

5． 数えられない単語を数える場合、入れ物を数え、単数形にはa/anを使う。

Susan bought a packet of crisps.

I’ll bring a bottle of champagne.

その他：a glass of, a cup of, a handful of, a bag of, etc.

6． Happy New Year, Merry Christmas を文章内で言う場合。

Have a Happy New Year!

We wish you a Merry Christmas.

注意：単独で言う場合、aを使わない場合が多い。

Happy New Year!

Merry Christmas!

例外：次に来る新年の場合、theを使う。

We're celebrating the New Year in Scotland.

7.　普通は数えられない名詞の種類を言う時

Cheese, wineなど普通数えられない名詞でも、種類の話をしている場合は、種類の数は数えられるので、単数形の場合a/anを使う。

It’s difficult to pick a favourite cheese. There’re so many kinds! 好きなチーズの種類

Is it acceptable to reject a wine in a restaurant? 注文したワインの種類

8．A hundred or one hundred?

普通、a/anとoneのどちらでも使えますが、a/anは数字の最初にしか使えません。

This building’s been here for a/one hundred years.

It adds up to two thousand and one hundred. two thousand and a hundredとは言わない。

注意：thousandの後に数字が続く場合でandを使う場合はa/oneのどちらでも使えますが、andがない場合、oneを使います。

a/one thousand

a/one thousand and two hundred

one thousand, two hundred

9．要注意：such aは正しい？？？

She’s such a nice girl.のように、suchとaをペアで覚えている場合が多いようですが、a/anはsuchではなく、次の名詞に関係しているので、数えられない名詞の場合、a/anは使いません。

This is such a beautiful building. buildingは数えられる

I wasn’t expecting such cold weather. weatherは数えられない