今回は、しっかり発音する時と、サラッと会話内で発音する時では母音(音節)の数が違う単語をご紹介します。
例えば、Familyという単語。私が使っている辞書(Longman Dictionary of contemporary English)にはFamilyの発音は/ˈfæməli/となっています。気になるのは斜体で薄い色になっているシュワ/ə/です。私の辞書では、この斜体で薄い色で書かれたシュワは、発音してもしなくてもいいシュワを表しています。
日常会話やサラッと話している時は、このシュワを発音しない場合が一般的です。自分で発音する時にはどちらでもいいのですが、リスニングの時、このシュワを発音しないことで音節の数が一つ減るので、予想より短めに聞こえるため、要注意です。
発音されない場合があるのは、英語の弱い音節の母音ですので、シュワだけではなく/ɪ/も発音されない場合があります。
そして、弱い音節の母音はいつでも発音しなくていいというわけではなく、単語によって違いますが、ある程度のルールがありますので、以下、弱い音節の母音を発音しないパターンを5つご紹介します。
1.2音節でストレスが2音節目にある場合(弱い母音のみ発音しない)
believe /bɪˈliːv/
correct /kəˈrekt/
police /pəˈliːs/
suppose /səˈpəʊz/
about /əˈbaʊt/
2.2音節でストレスが2音節目にある場合(子音も母音も発音しない)
because /bɪˈkɒz, bɪˈkəz/
except /ikˈsept/
becauseは、会話文などはcoz, cosなどとも書くので、お馴染みだという方も多いと思います。exceptは/sept/だけになるので、知っておくと役立つと思います。
3./l/, /r/, /n/の前の弱い母音
/l/の前
family /ˈfæməli/
specialist /ˈspeʃəlɪst/
marvellous /ˈmɑːvələs/
carefully /ˈkeəfəli/
especially /ɪˈspeʃəli/
/r/の前
camera /ˈkæmərə/
restaurant /ˈrestərɒnt/
battery /ˈbætəri/
favourite /ˈfeɪvərɪt/
dictionary /ˈdɪkʃənəri/
conference /ˈkɒnfərəns/
history /ˈhɪstəri/
different /ˈdɪfərənt/
/n/の前
important /imˈpɔːtənt/
international /ˌɪntəˈnæʃənəl/
traditional /trəˈdɪʃənəl/
personal /ˈpɜːsənəl/
definite /ˈdefənɪt/
ocean /ˈəʊʃən/
motion /ˈməʊʃən/
4.その他
government /ˈgʌvəmənt/
以下の単語は、発音の本や辞書によっては、次の単語の赤い部分に/ə/か/ɪ/の発音記号を載せているものもありますが、私の辞書には書いていません。赤い部分は発音しない以下の発音が一般的です。
vegetable /ˈvedʒtəb(ə)l/
interest /ˈɪntrəst/
medicine /ˈmeds(ə)n/
5.母音はないが音節はある
以下の単語も発音しない場合がほとんどという母音(赤い部分)がありますが、上記1から5番と違い、音節の数は減りません。/dn/, /tn/, /sm/, /sn/, /zn/などの発音の時に多いパターンで、これらは、母音がなくても1音節あります(ハミング1つ分に聞こえる)。
garden /ˈgɑːdən/
suddenly /ˈsʌdənli/
kitten /ˈkɪtən/
mitten /ˈmɪtən/
awesome /ˈɔːsəm/
handsome /ˈhænsəm/
person /ˈpɜːsən/
lesson /ˈlesən/
reason /ˈriːzən/
Amazon /ˈæməzən/
慣れると、発音しなくてもいい母音を発音しない方が言いやすい場合が多いので、ぜひ練習してみてください。
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